アイシングクッキー作りに興味を持ち、夢中で作っているうちにだんだん上手に作れるようになってきたそんな頃、お友達へプレゼントしたり、SNSへ投稿しているうちに、「作って欲しいな、売って欲しいな」というような嬉しい周りからの声。
自分が作ったアイシングクッキーを販売したい。そう思うようになりました。
このページでは、アイシングクッキーを販売してみたいなと考え出した方へ
アイシングクッキーをはじめ、焼き菓子の製造販売をするための必要ステップを私自身の経験に基づいてご案内したいと思います。
Contents
アイシングクッキーの販売に必要な「許可と資格」について
アイシングクッキーの販売には、菓子製造業の営業許可と食品衛生責任者の2つの資格が必要です。
食品の営業を始めるには、
飲食店や、食品の製造、加工、販売等の営業を始める場合には、取り扱う食品の種類や営業の内容等により、
食品衛生法に基づく許可又は食品衛生取締条例に基づく登録が必要となる場合があります。
私の場合は、菓子製造業の営業許可は申請から11日で取得しました。
その時のことは、別にページで紹介したいと思いますが、
一般的に菓子製造業の営業許可は、営業開始日の2週間前までに、
施設の所在地を管轄する保健所に必要書類を提出し、
その申請の際に、申請手数料の支払いと施設の確認検査の日程を決め、
施設確認の検査がスムーズに通ったら、1週間ほどで営業許可証を頂ける流れになっています。
菓子製造業の営業許可とはまた別に、営業開始日までに取得しなければならない資格が
食品衛生責任者という資格です。
食品衛生責任者の資格について(1日講習で取得可能)
食品関係の営業を行うときは、営業施設ごとに食品衛生責任者を置くことが義務づけられています。
食品衛生責任者とは、
食品の安全性を確保するために、営業者は、施設またはその業種ごとに従業者の中から食品衛生に関する責任者を置かなければなりません。
食品衛生責任者になるためには市長の指定した衛生講習会を必ず受講する必要があります。
資格の取得方法
栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、船舶料理士、ふぐ処理師などの資格を持っている者はこの資格を免除できます。
上記資格を持っていない者は、1日講習により、保健所で行っている食品衛生責任者養成講習会を受講すれば取得できます。
- 講習課目:衛生法規、公衆衛生学、食品衛生学
- 受講料:6,170円(宮城県仙台市食品衛生協会の場合)
保健所により異なりますので、詳細は製造する市区町村の食品衛生協会へご確認ください。
菓子製造業の営業許可について(自宅キッチン不可)
菓子製造業の営業許可とは、アイシングクッキーに限らず、ケーキや焼き菓子、パン、餅菓子や飴菓子、干菓子などの通常菓子に当たる食品を製造する営業を始めるときに必要な許可です。
その許可を頂くための第一に「家庭のキッチンとは別のキッチンが必要」となります。
衛生面を守る為、生活空間と完全に仕切られた場所での製造でなくてはならないという考えの元の様です。
私は、賃貸暮らしでリフォームが不可だった為、住居近くに小さな工房とする事業用物件を借りて、菓子製造業の営業許可を取得しました。
許可ない場所で作った製品を販売することは、プレゼントは良くても、金銭が発生した時点でアウトです!
(材料費を頂くことも金銭の発生となりますので注意です。)人様の口に入るものを扱うのですから、保健所の許可は大前提となります。
せっかくこれから展開していくビジネス、ルールを守って安全安心、そして素敵なアイシングクッキーを提供して人気のお店にして頂きたいです。
菓子製造業の営業許可の取得
必要なスペース(物件)、設備をそろえて、その製造場所が所在する区役所の食品衛生課から保健所の許可を頂きます。
詳しくは、別ページで改めて菓子製造業の営業許可の取得方法についてご案内しますが、
ここで簡単に説明しますと、
- 専用のキッチンであること。(ここが最大の壁で、一軒家の方はリフォームをされたり、賃貸の方は専用物件を借りることになります。)
- 床や壁などの素材が決められた基準であること。
- 水道はふたつ(二層式シンク)必要。
など販売には、まず施設の整備が必要となります。
- 申請手数料:14,000(宮城県の場合)
※申請手数料は地域により異なる
菓子製造許可付きのレンタルキッチンを使用する
最近需要と共にとても増えてきたレンタルスペースのキッチン。
そのレンタルキッチンに菓子製造業が付いている場合があり、貸主に許可を取ることが出来れば、
そこで作った菓子類をマルシェやオンラインストア、対面販売などさまざまな方法で販売することが出来ます。
※販売する商品には、製品製造ラベルを貼ることが義務図けられています。
菓子製造許可付きのレンタルキッチンで製造した商品の製品製造ラベルには、
製品製造場所としてレンタルキッチンの住所が記載されることになります。
食中毒などあった場合の責任の所在場所にもなりますので、
レンタルキッチンで製造の場合は必ずレンタルキッチンの貸主に許可を取ることをおすすめ致します。