ベースアイシングをして、後は乾燥だ~、とデコレーションを楽しみに乾燥を心待ちにしていた、そんな時に目にする悲しい状態。
経験ある方も多いのでは?
私もたくさんありました!
Contents
アイシングクッキーの表面がへこむ(陥没する)とはどんな状態?
流し込んだベースアイシングがクッキー生地に吸い込まれるようにくぼんでしまう現象です。へこんだりするだけではなく、ひどい時には割れてしまうこともあります。
今回のお話は、アイシングの表面に出るものです。
実例紹介
なぜこのようなへこみ(陥没)は起きるの?
ベースアイシングのへこみ(陥没)は、ベース用のクリームを液体から固体へ乾燥させていく間で起きますが、
その工程の中で、想定できる具体的な原因について、私が経験済みのものをお話していきます。
- 日がたったアイシングクリームを使っている
- アイシングクリームを作る時の水が多すぎる
- クッキーとクリームの間に空気が入っている
- フードドライヤーの中の温度と常温との差がある
原因1)日がたったアイシングクリームを使っている
ベースアイシングをするときは、必ず作りたてのクリームを使いましょう!
日がたったアイシングクリームは、水や粉糖、メレンゲパウダーやレモン果汁の分離が起こっています。使う前によく混ぜても、1度分離してしまったものをしっかりと混ぜ合わせることは難しいです。
日がたったアイシングクリームは、デコレーション用に使いましょう!
原因2)アイシングクリームを作る時の水が多すぎる
水分が多いクリーム=ゆるいクリーム
水分が多すぎるゆるいクリームということは、乾燥させる時に蒸発してしまう部分が多いということです!
アイシングクリームの中の水分は気体化させて無くなり、粉糖やメレンゲパウダーが固体化して残り硬いベースを作るんですが、水分が多いと「巣だらけ」または、今回のように「へこみ(陥没)」が起きてしまいます。
原因3)クッキーとクリームの間に空気が入っている
水分が多いのと同じくですが、さらに「空気が入っている」となると、そのままその部分が空洞になります。そのため、クッキー生地に吸われていくベースクリームが空気のクッションを潰しアイシングクッキーの表面自体に「くぼみ(陥没)」が現れてしまうわけです。
原因4)フードドライヤーの中の温度と常温との差がある
特に温かい(35℃くらい)フードドライヤーの中との温度差が激しい秋、冬は起こりやすいです。
フードドライヤーをかけられたアイシングクリームは、本来乾燥にかけたい時間や状態を無視され、無理やり乾燥を早めるような状態になります。
またある一定の時間でフードドライヤーから常温へ出すことになりますが、その際アイシングクッキーは、急激な温度変化を受けます。
そしてそのアイシングクッキーは、表面のアイシングが乾燥した部分とクッキーの間にあるまだ乾燥しきれていない乾燥途中の部分があり、常温で乾燥を進めていく中でひび割れを起こすことがあります。
へこみ(陥没)を防ぐ方法はある?
へこむことに悩んでいる方はきっと“キレイ”なアイシングクッキーを作りたいはず!
この3つ段階でそれぞれのことに気をつけてみよう!
ベースクリームを作る時 | 新しいクリームを使おう |
水の入れ方 | |
水の量 | |
クッキーにベースアイシングを流し込む時 | コルネの先端のカットはなるべく細め (先端から3mmくらいの辺りでカット) |
クリームを流し込む時は、コルネの先端をクリームに付けた状態でいれていく | |
乾燥させる前に | 気泡を確認して極力潰す |
ベースを流し込んで数分待つと、新しい気泡が現れるのでその気泡も潰してからフードドライヤーへ入れる |
step1.ベースクリームを作る時に!
- ベースアイシングする時は、必ず作りたての基本のクリームを使いましょう
- 基本のアイシングクリームからベース用のクリームを作る時は水差しを使って、クリームに水差しの先端を突っ込む形で水を足そう
- 水は入れすぎ注意!ゆるくし過ぎは、「へこみ(陥没)」の原因!気をつけて!
step2.クッキーにベースアイシングを流し込む時に!
- コルネの先端は、細めに切りましょう(出しにくくない程度で大丈夫ですが、私の場合は先端から3mmくらいの辺りでカットしています→これにはとっても大きな理由があって、流し込み口を小さくすることにより、クリーム作りで出来てしまった大きな気泡は、ここで潰せます!手軽な方法で効果大なので「くぼみ(陥没)」になったことがない方もぜひ習慣にして欲しいです。
- ベースアイシングをする時の流し込み方ですが、写真の様にペン先をクリームの中に入れた状態で出していきます。これは、クリーム作りでもお話していますが、余分な空気を入れないためです。
step3.最後!乾燥に入る前に!
- 目に見える気泡すべてを丁寧に楊枝などで潰していきます
- 気泡をつぶして、さらに数分待つと、下に隠れていた気泡が上に上がってきますので、その気泡も潰します、そしてフードドライヤーにいれます
まとめ
今日は、アイシングクッキー作りで目にする、ベースアイシングの「へこみ(陥没)」のお話をさせていただきました。
きれーーなベース作りには、「へこみ(陥没)」以外にも、「黄ばみ」や「ひび割れ」という壁も現れます。
すべて解説していますので、もし困ったことがあったら、読んで解決していただけたらと思います。
キレイなベースが作れるようになると、アイシングクッキー作りがぐーーーっと楽しくなり、いろんな方へプレゼントしたくなりますよ♡
以上、ベースアイシングを作る時に起きる「へこみ(陥没)」のお話でした。