せっかく作ったアイシングクッキーにひび!!?
ベースアイシングをして、作った直後は
大丈夫だったはずなのに、乾燥を経て見たら「ひび割れしてるー…」という感じで現れるんですよね・・・
なんでー?なんでー???とがっかりしちゃいますよね。
今日はアイシングのひび割れが起きる原因とひび割れを防ぐ方法についてお話していきたいと思います。
Contents
アイシングクッキーのひび割れとはどんな状態?
一見つるつるでキレイな表面のベースアイシングですが、よく見ると亀裂が入っていたり、割れてしまっていることがあります。
なぜひび割れしちゃうの?
第1の大きな原因は、
アイシング乾燥させすぎたことです。
アイシングクッキーはとってもデリケート。
作る工程を詳しく教えて頂かないと特定はできないですが、私が経験済みの原因をいくつかお話していきたいと思います。
- 土台のクッキーが平らに焼けていない
- ベースアイシングをするスペースが広い
- 日がたったアイシングクリームを使用している
- ベース用のクリームが硬すぎた
- フードドライヤーにかけ過ぎた
原因1)土台のクッキーが平らに焼けていない
クッキーが均一な厚みで、平らに焼けてない状態ではないですか?
クッキーの厚みが整っていなかったり、少しカーブになっている場合があります。その場合、アイシングが乾燥する際に水分を吸い上げますが、その厚み違いやカーブしたクッキーにも負荷がかかりアイシング部分の亀裂とクッキーの裏にも割れが起きたりします。
原因2)ベースアイシングをするスペースが広い
アイシングをしようとしている1つのスペースが広すぎませんか?
広いスペースを乾燥させるには、それなりの乾燥時間と、
大量のクリームを使い乾燥させる=乾かすために水分が吸われる力も強くなるということが発生します。
この2つは、「ひび割れ」の大きな原因です。
実は、「大きいアイシングクッキーを作る」ことは、とっても大変です!私は、ワークショップ用のクッキーとして、毎回直径8cmの丸型クッキーに1色ベタ塗りのベースアイシングをしていますが、この大きさほどになると、キレイに作ることがとっても大変です。
今回は「ひび割れ」問題ですが、他のページでお話している「へこむ(陥没)」問題も、大きいクッキーや広いスペースにベースアイシングする時は直面します。
原因3)日がたったアイシングクリームを使用している
ベースアイシングをするときは、必ず作りたてのクリームを使いましょう!
日がたったアイシングクリームは、水や粉糖、メレンゲパウダーやレモン果汁の分離が起こっています。使う前によく混ぜても、1度分離してしまったものをしっかりと混ぜ合わせることは難しいです。
日がたったアイシングクリームは、デコレーション用に使いましょう!
原因4)ベース用のクリームが硬すぎた
乾燥時間短縮と思いベースクリームをかたくし過ぎていませんか?
ベース部分に流し込むアイシングクリームの硬さはとっても重要で、ゆるすぎてもひび割れやその他の問題が発生しますし、逆に硬すぎてもひび割れの原因になってしまします。
硬すぎるアイシングは、比較的早く乾燥します。
特に、かためのクリーム×フードドライヤーによる乾燥の場合ですが、「いつもよりかためのクリームを流し込んだから、乾燥時間もいつもより短めで!」と考えがちだと思いますが、実はそうでもなくて、表面はいつもより早く固まっていますが、中はまだ水分を持った状態のことが多いです。
この場合、2つの違う状態のもの存在し、それぞれの変化がスムーズに出来なくなるため、ひび割れを起こします。
その逆で、ゆるすぎるアイシングは、水分をたくさん含んでいます。
そのため、吸い上げられる水分も多く、ひび割れが起こりやすいです。
原因5)フードドライヤーにかけ過ぎた
フードドライヤーはどれくらいかけていますか?
フードドライヤーをかけられたアイシングクリームは、本来乾燥にかけたい時間や状態を無視され、無理やり乾燥を早めるような行動にさせられます。
またある一定の時間でフードドライヤーから常温へ出すことになりますが、その出されてアイシングクッキーは、急激な温度変化を受けます。
そしてそのアイシングクッキーは、表面のアイシングが乾燥した部分とクッキーの間にあるまだ乾燥しきれていない乾燥途中の部分があり、常温で乾燥を進めていく中でひび割れを起こすことがあります。
ひび割れを防ぐ方法はある?注意点
クッキーを作る時 | 均一な厚さのクッキーを焼く |
しっかり焼きあげる | |
表面を平らにする | |
クリーム作りの時 | 作りたてのクリームを使う |
ベース用のクリームのかたさに注意する | |
乾燥させる時 | フードドライヤーで正しく乾燥させる |
step1.クッキーを作る時に!
- クッキの生地を伸ばす時は、ルーラーという厚さを均一にするための道具を使いましょう。
- クッキーの中の水分を飛ばすために、しっかりと焼き上げましょう。
- オーブンの天板が真っ平らじゃないことなどが理由で焼き上がりのクッキーが沿っていることがあります。焼き上がったらすぐにケーキサーバーなどでクッキーの表面を平らにしましょう。
step2.クリームを作る時に!
- 基本のアイシングクリームは新しく作ったものを使う
- ベース用のクリームはかたくしすぎない・ゆるくしすぎない
まず、基本のアイシングクリームを、材料で全体がよく混ざるように、しっかり練り合わせましょう。
「基本のアイシングクリームの作り方」はこちら
続いて、ベース用のクリーム作りをします。基本のアイシングクリームに水を入れてゆるめていきますが、ベース用のクリームはかたくしすぎない・ゆるくしすぎないようにしましょう。
ベース用のクリームのかたさは、作るアイシングクッキーの形やベースアイシングの厚み、作る時の空間の温度などにより変化させます。
step3.ベースアイシングを乾燥させる時に!
ベースアイシングを乾燥させる時に使うフードドライヤーを使う場合は、かける時間と使用するトレーの段に注意して使用しましょう。
〈フードドライヤーにかける時間と使用するトレーの段〉
最初の1時間 | 下から3段目 |
次の1時間 | 1番上段 |
合計2時間 |
※クッキーの大きさやベースアイシングの厚さ、作る空間の温度により調節してください。
「フードドライヤーの使い方」について
フードドライヤーのかけ過ぎで起こる問題は、「ひび割れ」以外にも、「黄ばみ」問題もあるので、完全に乾燥するまで入れておくことはオススメしていないのですが、
温度変化が大幅な時期(秋冬場)は、フードドライヤーに入れておく時間を特に調整する必要があります。